4K2K [Short Story]
先日開催されたNHK技術研究所の技研公開でのひとコマです。職場で話題になったネタに従って書いた次第です。
ちなみに、技研公開の週末は、幅広い方々が見学されていました。これも、技研公開ならではの光景だと思います。
ちなみに、技研公開の週末は、幅広い方々が見学されていました。これも、技研公開ならではの光景だと思います。
ヘッドフォン 1 [Short Story]
ガタンゴトン、と、いつもと変わり映えのない朝の電車。私は都心とは逆方向の電車に乗って通勤していて、ラッシュとは無縁の朝を送っている。とはいえ、大混雑の車中ではないものの座席はいつも全て埋め尽くされ、会社の最寄り駅に下車するまでずっと立っていなければならない。
ある日のデート [Short Story]
A: ねぇ、ねぇ、ねぇ。これって、ちょっと前に付き合っていた彼のブログなんだけれど。
A は、携帯電話でアクセスしたブログのサイトを B にみせた。
B: へぇ、携帯用のサイトが用意されているんですね。ふーん...。
B はスクロールするために上下キーを操作した。キーをクリックするたびに、カチカチ、と小さな音がして、A の耳にもその音がはっきりと聞こえた。
A は、携帯電話でアクセスしたブログのサイトを B にみせた。
B: へぇ、携帯用のサイトが用意されているんですね。ふーん...。
B はスクロールするために上下キーを操作した。キーをクリックするたびに、カチカチ、と小さな音がして、A の耳にもその音がはっきりと聞こえた。
目覚め [Short Story]
うーん、何だろう、この感覚は。今まで寝ていたのだろうか。ようやく頭が起き出した、という感覚で、頭全体がボーっとしている。何もかも気持ち良いというか、まるで麻酔で感覚が麻痺しているかのようで、思考が先に進まない。
彼女の記憶 [Short Story]
昔お世話になった先生と出会った、でも、別の子と勘違いされていて話がかみ合わなかった。そう彼女は話していた。その話を聞いて、一瞬ぎくりとしたのだが、そうなんだ、面白いね、その先生ボケたんじゃないの、と言葉を返した。彼女は、性格が丸くなっていた、年を取ると丸くなるんだね、と驚いていて、月日の流れを感じた、とか話していた。そこに疑問を抱いている点はなく、大人になった自分を感じているようだった。その姿を見て、私は安心するのだった。
デジタル放送の遅延 [Short Story]
A: 先輩、長野で行われていた北京オリンピックの聖火リレーは無事に終了しましたね。
B: そうだねぇ。
A: 「Free Tibet」を叫ぶ若者がリレーの中に物を投げ込んだり突っ込んだりしていましたけれど、大きな暴動に発展することなく、終わっちゃいましたね。私は、大きな事件にでもなるかのと思いましたよ。
B: そうだねぇ。
A: 「Free Tibet」を叫ぶ若者がリレーの中に物を投げ込んだり突っ込んだりしていましたけれど、大きな暴動に発展することなく、終わっちゃいましたね。私は、大きな事件にでもなるかのと思いましたよ。
夜、窓を開けて [Short Story]
...、遠くに聞こえる車の行き交う音が、心地良く感じ取れる。
つい先日までは締め切った窓だったのに、今日は寒くないのだ。随分、暖かくなったものだ。
そうか...、春なのだ。
つい先日までは締め切った窓だったのに、今日は寒くないのだ。随分、暖かくなったものだ。
そうか...、春なのだ。