お電話かわりました名探偵です [Book Review]
私は、小説本選びに迷った時、本屋に向かい、本が陳列されているところに立ち、目をつむって手に触れた本を読むことにしている。特に小説本は、自分が体験できない部分を補う役割が重要だろうから、自分にとって全く知らない価値観に出会える手法としてはありかなと考えている。今回の本もそのようにして選んだ。だから、自分が普通選ばない本を選んでしまった感がある。
石濤 [Book Review]
氏の晩年の最後の短編集。生と向き合う中で生み出されるものを読んでいる印象だった。氏の小説にある強い文調ではなく、あくまで自然体の表現で描かれていた。なので、生というものが、どこか、壊れやすいものとして表現されているように感じられた。個人的には、「生きる」が、母の晩年の姿と重なり、思い巡らす時間となった。
動かして学ぶ量子コンピュータプログラミング [Book Review]
量子コンピュータのプログラミング観点から書かれた書籍。量子コンピュータの仕組み的な説明は省かれて、どのようにしてプログラムを作成するのかが説明されている。読んでいて、初めて知る世界で、新鮮だ。
深夜特急1 [Book Review]
最初は貧乏旅行の話が進むので、私には馴染まないな、と感じて、なかなか読み辛かったのだけれども、香港とマカオの章に移ってから、街並みのディテールが思い浮かぶようになって、面白い、と読むスピードが軽やかになった。
マチネの終わりに [Book Review]
最後、涙してしまった。彼と彼女が、いつ再会できるのだろうかと、一ページ一ページめくりながら読んでいたのだけれども、最後は出会えて良かった、じ〜んとしてしまって、涙が自然と出てしまいました。
わが名はオズヌ [Book Review]
この本は地域イベントの一角で無料で配られていた文庫本。リサイクルで回収された本だった。舞台は高校という学園モノ。無料だから仕方がないか、と思って読み進めると、意外な展開。これがハマるのだ。古代史総動員。