コンビニ人間

どうも納得できなかった。

自分の持っている価値観であったり常識的な考え方が、一般的な考え方と乖離しているようなので、なるべく合わせよう合わせようと努力している方の物語、とざっくり表現してしまう。でも、彼女の苦労ぶりは、レベル感は違えど、普通の人でも遭遇することで、例えば、馴染めない職場で仕事した時などは、似たようなシチュエーションに陥ったりするものだが...、いや、私の経験は、ひどい場合だったのかもしれないが。後半に登場してきた男性が気持ち悪い印象なのだが、彼と交えた物語の展開には、自我というものの重要さを感じずにはいられなかった。そういった点を問うた物語であるのだが、短いページ数ではあったものの、あとを引く内容だった。

• タイトル：コンビニ人間
• 著者：村田沙耶香
• 出版社：文春文庫
• 私の評価(5段階)：★★★