昔お世話になった先生と出会った、でも、別の子と勘違いされていて話がかみ合わなかった。そう彼女は話していた。その話を聞いて、一瞬ぎくりとしたのだが、そうなんだ、面白いね、その先生ボケたんじゃないの、と言葉を返した。彼女は、性格が丸くなっていた、年を取ると丸くなるんだね、と驚いていて、月日の流れを感じた、とか話していた。そこに疑問を抱いている点はなく、大人になった自分を感じているようだった。その姿を見て、私は安心するのだった。