今週初め、三重県文化会館ホールで開催されたW.D.O. 2008を鑑賞した。久石譲氏と新日本フィルハーモニー交響楽団とのコラボレーションによるオーケストラコンサート。個人的には、バイオリンの音が良かったと感じた。静動の激しさをダイナミックに表現していて、ぴたりと一致する弦さばきにはメンバーの技量の高さを感じ取れる瞬間で、唸ってしまう感があった。





【第1部】

ワールド・ドリームス(作曲:久石譲)

「キャンディード」序曲(作曲:L.バーンスタイン)

「トゥーランドット」組曲 シンフォニックver.(作曲:久石譲)

【第2部】

「ウェスト・サイド・ストーリー」より シンフォニック・ダンス(作曲:L.バーンスタイン)

「サウンド・オブ・ミュージック」より 序曲~プレリュード(作曲:R.ロジャース)

「オペラ座の怪人」より ミュージック・オブザ・ナイト(作曲:A.L.ウェーバー)

「美女と野獣」より 美女と野獣(作曲:A.メンケン)

【アンコール】

「風のささやき」

「ロシュフォールの恋人たち」

アンコール含めて約2時間15分。あっという間だった。

演奏の技量の高さには脱帽したものの、全体を聴き終わって感じたことは、心に残ったフレーズが何も無かったこと。躍動感溢れる演奏が次から次へと駆け抜けていく状況には圧倒されたのだが、それだけだったように感じられた。何かしら、演奏や演出のテクニックにばかり力が入っているように感じてならなかった。専門家は別な評価をすると思うのですが...。