iPhoneのH/Wは、確かに集積化の面ではすごい部分もあるのだろうが、アーキテクチャの面では日本の携帯電話と差ほど大きな違いはないのではないだろうか。ARMだとすると、OMAPを搭載するFOMAと似ている部分があるように感じる。

大きな違いはOSとミドルウェアの良さにあるのだと考える。「OS X」なる、BSD系UNIXの流れを汲むMac OS Xを移植させたと連想させるかのようなネーミングのOSは、Apple社が独自に開発・チューニングしたものと推測する。Mac OSは、GUIの素晴らしさを見ればその秀でた部分を語らなくても十分に理解できる。そのすごい部分を携帯電話のアーキテクチャに載せたのだと私は考えるのだ。これは脅威の何物でもないと考える。